訪問看護と聞くと、「病気の人のお世話をするサービス」「高齢者向けの医療」と思う方が多いかもしれません。
でも、実際に現場で働くと、それ以上に奥深い魅力と価値があることに気づきます。
今回は、私が訪問看護に魅了された理由、そしてこの魅力をもっと多くの人に伝えたいと思う理由をお話しします。
なぜ私は訪問看護が好きなのか
病院から在宅へシフトして感じた変化
私はもともと病院勤務でした。
病院では治療を優先し、限られた時間で効率的にケアを行います。
一方で、訪問看護は利用者様の生活の場に足を運び、その人らしい暮らしを支えることが目的です。
ベッドサイドでは見えなかった「生活のリズム」「家族の関わり」「その人の価値観」。
訪問看護にシフトしたことで、看護の幅がぐんと広がりました。
訪問看護のやりがいとは
訪問先では、病状の改善だけでなく、安心して日常を送れる環境を整えることです。
「来てもらえるだけで安心する」と言われる瞬間、
「また明日も頑張ろう」と看護師としてのモチベーションが高まります。
訪問看護は、看護の本質に近い仕事だと感じます。
訪問看護でしか見えない“生活の中の看護”
家庭という場で支える安心
訪問看護の現場では、病気の治療だけではなく、暮らしそのものを支えます。
朝起きてご飯を食べる、トイレに行く、趣味を楽しむ。
そんな日常の一つひとつが継続できるように支援することが、訪問看護の大切な役割です。
利用者様から「今日もいつも通り過ごせたよ」と言われると、
“変わらないこと”の価値を強く実感します。
利用者と家族を丸ごと支える関わり方
訪問看護は、利用者様だけではなく家族全体を支えるケアです。
家族の介護負担、心配事、生活リズムも含めて丸ごと伴走します。
ときにはご家族が安心できるよう、介護方法を一緒に練習したり、悩みを聴いたりすることも。
これこそが「生活を支える看護」の醍醐味です。
医療者以外にも伝えたい訪問看護の価値
一般の方に知ってほしい訪問看護の役割
訪問看護は、病気が重い人だけが使うものではありません。
退院直後の不安がある方、慢性疾患と付き合いながら生活する方、介護が必要な高齢者まで、幅広い人が利用できる地域資源です。
もっと多くの人に「こんなサービスがある」と知ってもらうことで、
早い段階からサポートを受け、安心して暮らせる人が増えるはずです。
子どもや地域への教育に活かせる魅力
私は、訪問看護は子どもたちや地域への教育にも役立つと思っています。
「病気になっても家で暮らせる」「支え合いながら生きていける」ということを知るだけで、
いざというときに人を支えたり、助けを求められる大人に育つと信じています。
また、最近では医療的ケアのないお子さんの依頼も増えています。
具体的には、自傷行為を繰り返す児童精神疾患の方、特性が偏った子の二次障害で鬱があり引きこもりの方などです。
このような方への訪問看護でのケアはもちろん、イベントや学校で実際の訪問内容を交えながら講演し啓発することでご家族への支えともなるのではと感じます。
まとめ —— 訪問看護から広がる学び
訪問看護を通して、私は 安心・ありがとう・寄り添う の大切さを実感しました。
これは医療者だけでなく、すべての人に伝えたい普遍的なメッセージです。
訪問看護の魅力を知ることで、
「自分や家族がいつか利用するかもしれない」というイメージを持ち、
安心して地域で暮らせる人が一人でも増えることを願っています。
この記事を書いている私は、訪問看護師として児童虐待防止にも関わっています。
その想いはこちらで詳しく書いています。


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